「ちょうちょになったよ」「ちょうちょだよ」「みてみて」ってNくん、嬉しそう。友だちに見せたり、大人に見せたり。スタッフだってビックリだ。
Nくんはお家に持って帰って飼いたかったようですが、やっぱりちょうちょは虫かごでは飼えないということがわかり、みんなで外に放ちました。
お名前をつけたい・・・・とのこと、ちょうちょの名前は「もんちょう」になりました。
籠の外に出す時には「バイバイ」って言う?と聞いたら「違う」とNくん。「じゃ、『いってらっしゃい』かな?」に「『いってきな』だよ」と。
『もんちょう いってきな』たくさんの友だちと一緒に、ちょうちょを籠の外に出したら、たかく、たかく、どこまでもたかく飛んで行きました。
青虫からサナギ、ちょうちょになる・・・・この2週間Nくんはどろっぷに来る度に虫かごの様子を見ていました。
Nくんをはじめ、みんなで見守っていたからこんなに大きなちょうちょになったのかな。
Nくんは手元で飼いたいと思っていただろうけれど、やっぱり放してあげようかって、ちょっと大人の論理を押しつけてしまったかもしれない。Nくんのせいいっぱいの気持ちが「もんちょう いってきな」にこめられているのかなぁ〜と、ヒラヒラ〜っと空に舞っていったちょうちょを見ながら思っていました。
夏の初め。
命が育っていく大切さやその育ちを嬉しく思う気持ち。
そしてちょっぴりの切なさ。
今年の夏も、いろいろな思い出を、みんなで、どろっぷで、作っていこうね。
夏は始まったばかりだ。