台風一過とはまさにこのこと。秋晴れを通り越して(戻って?)、夏晴れのようでした。
今日どろっぷに来る途中の道路には、木々や葉っぱ、紙、ビニール、なんだかよくわからないものまでいっぱい転がっていました。ものすごい風雨でしたものね。
帰宅途中で、電車が停まった〜という方もいらしたのではないでしょうか?かくいうスタッフも電車が停まったので、他のスタッフに送ってもらって帰ったり、帰れなくなった家族を迎えにいったり・・・・でした。
震災の被災地へも台風が通過したので、また被害が出たそうですね。本当になんてことなの・・・・と思わざるを得ません。
さて、そんな台風一過のどろっぷでは・・・・・
SボランティアIさんとKちゃんは、黄色いボールのキャッチボールを楽しんでいました。
Iさんは、ガシっと腰を落として、大手をひろげて「さぁ、Kちゃん、いらっしゃい!!」「さぁ、こっちに投げるのよー」とKちゃんに向かってボールを転がすと、Kちゃんは「え?いいの?投げて・・・」とちょっと「どうしようかなぁ〜」という感じ。
それでもIさんが「さぁ、さぁ、さぁ、さぁ・・・・・」と歌舞伎役者ばりに促してくれたので、投げてみて、それをIさんがキャッチ!そうすると周りにいたママや、ボランティアのNさん、Mさんから「やったー!」「すごーい、Kちゃん〜!!」と大歓声と大拍手が起こって、Kちゃん満面の笑み。(すっごく嬉しそうな笑顔でした)
ボールを受け取ったIさんは、今度はそのボールをKちゃんに投げて受け取ってもらおうと、「じゃぁ今度はこっちから行くわよ!」「Kちゃん、投げるわよ!!取るのよ!!」「さぁ手をひろげて!!」とボールを投げて、今度はKちゃんが見事に『キャーッチ』!!またまたひろばは大歓声&大拍手となっていました。
いっぱいボールを投げたり受け取ったりしてKちゃん、すごく嬉しそう。いつにも増して大はしゃぎでした。
何よりもボランティアのIさんが、あんなに真剣にそして楽しそうにキャッチボールをしている姿にスタッフもビックリ!
東洋の魔女を彷彿させるかのように腰を落としてボールを待つ姿には「Iさん、すごいっ!!」
「かっこいい!」と周りから声援が飛んでいたくらい。
「さぁ、さぁ!」と真剣な眼差しは、さながら星一徹のよう。(いやいや、Kちゃんのボールが届くかどうかしっかり見守っている様は星明子の方かも・・・ってたとえが古すぎますかね)
親でもなく、親戚でもない大人が、こんなにいっぱい、しかも真剣に遊びに関わってくださることって、子どもにとっても親にとっても嬉しくて貴重な経験。
「さぁさぁさぁさぁ!」って、付き合ってくれていたIさん、それを応援して見守っていてくれたNさん、Mさんの姿に、スタッフのみんながとっーても嬉しくなりました。
Iさんが帰られる時に「Iさんがあんなに身体を動かしていらっしゃるのって初めて見ちゃいましたよ」と話しかけたところ、Iさん「フフフ。張り切り過ぎちゃったわねぇ」と笑みを残して自転車で去っていかれました。
さて、そんな「IさんとKちゃん」のボール投げごっこがあった中で、もう一つの可愛い光景が見られました。
ボール投げで盛り上がる中、実はボールが大好きなSくんは、なぜかボール投げには参加せずに、「でんぐり返し」を続けていました。
あとでママに聞いたところ「『すごいね』『うまい』って褒めてもらったから調子にのったのかも」とのことでしたが、ボール投げをしているそばで、ずーっとくるくるくるくるでんぐり返しをし続けていました。(上の方の写真にもそんなRくんの姿が映っています)
こんな可愛いSくんの様子に気付いたのも、ボランティアのMさん。「Sくん〜、さっきから、ずーっとでんぐり返しをしているのー、なんかかわいーー★★」と、教えてくれたのでした。
うっかり見落としがちなひろばでのいろいろな可愛く、温かい光景を、スタッフと一緒に(スタッフ以上に?)、ひろったり、関わって下さるボランティアさんの存在って、本当にすごい!と、あらためて感じた一日でした。